契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
百人一首
清原元輔(きよはらのもとすけ。908~990)
清原深養父(きよはらのふかやぶ)の孫で清少納言の父にあたります。平安中期に活躍した大歌人「梨壺(なしつぼ)の五人」の一人として有名で、五人で「万葉集」を現在のような20巻本の形に整えた訓点打ちの作業や、村上天皇の命による「後撰集」の編纂を行っています。ちなみに「梨壺」とは、宮中の梨壺に和歌所が置かれていたことからの命名で、清原元輔・紀時文・大中臣能宣・源順・坂上望城を指しています。