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意味

にわか雨が通り過ぎていった後、まだその滴も乾いていない杉や檜の葉の茂りから、霧が白く沸き上がっている秋の夕暮れ時である

言葉

【村雨】
にわか雨のことです。
【まだひぬ】
「露」は雨のしずくのことです。「ひぬ」は動詞「干る」の未然形「ひ」に打消しの助動詞「ず」の連体形がついて、「まだ乾かない」という意味になっています。
【真木】
「真」は美称で「良い木材になる木」のことを指しています。 杉や檜、槇などの常緑樹全体をこう言います。
【霧立ちのぼる】
「霧」はもやのことですが、春なら「霞(かすみ)」秋なら「霧(きり)と使い分けられます。「立ち上る」は「立つ」と「のぼる」の2つの動詞を合わせたもの。
【秋の夕暮れ】
新古今和歌集の幽玄を表す言葉で、秋は寂しい季節であり夕暮れもメランコリックな時間と考えられていました。

作者

寂蓮法師


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Last-modified: 2023-12-15 (金) 09:19:00