FrontPage

データ

意味

恋しい人とついに逢瀬を遂げてみた後の恋しい気持ちに比べたら、昔の想いなど、無いに等しいほどのものだったのだなあ。

言葉

【逢ひ見ての】
「逢ふ」も「見る」も、男女が逢瀬を遂げたり、契りを結ぶ意味で使われる動詞です。
【のちの心】
逢瀬を遂げた後の気持ちです。今現在の心のことですね。
【くらぶれば】
「比べると」の意味で、動詞「くらぶ」の已然形に接続助詞「ば」がついたもの。確定の条件を表します。
【昔】
「のち」に対応する言葉で、逢瀬を遂げる前のことを表します。
【ものを思はざりけり】
「ものを思ふ」は恋のもの想いをする意味です。「ざり」は打消の助動詞の連用形で、「けり」は詠嘆の助動詞で、逢瀬を遂げる前の恋心なんて軽いものだということに、今はじめて気付いたという感動を表しています。

作者

権中納言敦忠


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-08-10 (木) 09:27:38