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意味

(冬の夜)淡路島から渡ってくる千鳥の鳴き声に、幾夜目を覚まさせられたことだろうか、須磨の関守は。

言葉

【淡路(あはぢ)島】
兵庫県の西南部沖に位置する島です。
【かよふ】
「通ってくる」の意味です。他に「(淡路島へ)通う」や、「(淡路島と須磨の間を)行き来する」などの意味である、という説もあります。
【千鳥】
水辺に住む小型の鳥で、群をなして飛びます。歌の世界では、冬の浜辺を象徴する鳥で、妻や友人を慕って鳴くもの寂しいもの、とされていました。
【いく夜寝覚めぬ】
いく晩目を覚まさせられたことだろうか、の意味。「ぬ」は完了の助動詞の終止形です。本来は「いく夜」と疑問詞が入るので、「ぬる」が正しいのですが、語調の面から「ぬ」にしたと思われます。
【須磨の関守】
須磨は、現在の兵庫県神戸市須磨区で、摂津国(現在の兵庫県)の歌枕。すでに源兼昌の頃にはなくなっていましたが、かつては関所が置かれていました。関守(せきもり)とは、関所の番人のことです。

作者

源兼昌


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Last-modified: 2023-11-17 (金) 08:56:14