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[[百人一首]]

* データ [#x46ded96]

- https://ogurasansou.jp.net/columns/hyakunin/2017/10/17/1187/

* 意味 [#q425cf4e]

草の葉の上に乗って光っている露の玉に、風がしきりに吹きつける秋の野原は、まるで紐に通して留めていない真珠が、散り乱れて吹き飛んでいるようだったよ。

* ことば [#zcd92765]

** 【白露(しらつゆ)に】 [#j428335d]

「白露」は、草の葉の上に乗って光っている露、水滴のことです。
「白(しら)」は、清らかさを強調する語で、「清祥とした露」というようなイメージです。

** 【風の吹きしく】 [#k2f64b52]

「しく」は「頻く」と書き、「しきりに~する」という意味です
全体で「風がしきりに吹いている」という意味になります。

** 【秋の野は】 [#z6dfebec]

「は」は強調の係助詞で、「ここだけ」「この季節だけ」というように、この歌に詠まれているような情景が秋だけのものであると強調する役目があります。

* 【つらぬき留(と)めぬ】 [#c807ee97]

「ひもを通して結びつけていない」という意味になります。数珠のように、穴を空けたたくさんの玉を糸で通して結んでいるようなものをイメージすると分かりやすいでしょう。「留めぬ」の「ぬ」は打消しの助動詞「ず」の連体形です。

* 【玉ぞ散りける】 [#jd52e6c2]

「玉」は真珠という説が強いです。平安時代はいくつもの真珠に穴を開けて緒に通して、アクセサリーとして大切にしました。
風に吹き散らされて翔ぶ草の露を、真珠のネックレスの緒がほどけて飛び散った様子に「見立て」ています。
「けり」は感動を表す助動詞で、短歌ではおなじみですね。

* 作者 [#e17c6dda]

[[文屋朝康]]

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