親父ゆかりの地はどこだ(計画)

本計画は、多少の問題を残しましたが無事完遂されました。

メインテーマ

 「親父のラストを探る」である。

 昭和が平成に変わる数ヶ月前、六月に父は世を去った。細かい事情はさておいて、それは病院でなくトンネルの坑口横の路肩。そして車の中だった。車が好きで車屋になり、そして車商売で失敗してとよくも悪くも車づくしの親父らしい最後と言えよう。
(まぁ、こんなお気楽な事が言えるのもその当時すでに上京していたからかもしれないが……)

 さて、それはいい。問題は父がラストを迎えた場所である。
 姉貴は地元の人に直接案内されて場所を覚えているんだが、どうもその言に矛盾がある。それを正しポイントを確定したいというのが本稿の趣旨である。最終的に現地調査をして確定に持ち込みたいと思っている。
 期限は無期限である。

姉から聞いたデータ整理

 以前姉に真冬に連れて行ってもらった時も、確かに石ごろごろだった。

 だが積雪が多いうえに当時は地図がなく、あったとしてもGPSも土地勘もないので特定不可能だったと思われる。
(姉は地図を頼りに旅行した事がほとんどないドライバーであり、知識と地図のリンク率が極めて低い。だいたい、新寒風山トンネルと新大森トンネルの区別もできないという驚くべき状態だが外回りの仕事は問題なくこなしているのだから、おそらくは道のりと点で土地を覚えているのだと思われる。地図で説明するのはおそらく困難であろう)

寒風山隧道のデータ

ネットで取得した寒風山隧道の情報である。

(10/05追加情報: 寒風山隧道が通行可能なのは、新トンネルが延長5000mを越えているからだそうです。この場合、たとえば危険物車両は隧道を使わねばならず、そのために残されている(国道指定すらも外れてない)のだろうという事です。
 ようするに、寒風山隧道の方は現役の隧道なのか。ますます姉の定義とかみ合わないなぁ)

 ネット上の写真やレポートを追いかけてみるとわかるが、高知県側の坑口付近には茶屋と駐車場があったようだ。新トンネル開通の平成11年(1999年)にも存在したようだが、少し後(2001年頃?)のレポートでは「新トンネルができて人が来なくなった。ここも二人に減った」という話が出ており、翌年のレポートでは茶屋が消滅、説明書きの碑文だけになっている。また、それと前後してロックシェードがとりつけられているようだが、これはおそらく、茶屋の撤退と関係するのだろう。つまり従業員は落石などの監視もしていたのではないかと推測する。役場の半公営だったのかもしれない。

(2009/10/30 データ訂正。茶屋はまだ営業しているかもしれない。ただし時期は不明)

 閑話休題。

 ではどこが近いかというので調べたが、どうも以下ではないかと思う。

大森隧道(二代目)のデータ

強調部分は、姉の言や私の見解と一致するところ。

母の思い出

なお、母が現地について以下のコメントを出している。

追加要素(2009/10/5)

 母に改めて尋ねてみたのだが、さすがに忘れつつあるようである。調査はともかくデータまとめは早めにしたほうがよさそうである。

 しかし現場に行きたいというと強硬に反対されて困ってしまった。「なにやらヤバそうな場所」で、決してひとりではいかないよう姉も母も徹底しているというのだ。う~ん。
 日本一周ライダーにそんな事言われても、と思うんだが。知らずに泊まってえらいめにあった幽霊スポットや事件の二つや三つ余裕だし、だいいち旅路で一番怖いのは人間であって、その次が猛獣。幽霊系は三つめなんだがね。とどめに、大森隧道は心霊スポットとしてのランクはさほど高くないだろう。安房峠旧トンネルとか朱鞠内湖とかの方がずっとアレだと思うんだがね。
 それに実際問題、大森隧道に秋いく場合、ぶっちぎりで心配なのは幽霊じゃなくて月の輪熊じゃないんかい。
 でもまぁ、それで母か倒れられても困る。優先順位は下げておこう。

推論

 母は運転現役を退いて数十年であり、記憶も位置情報も姉以上に曖昧である。しかし反面、通行止めや迂回という印象は強いのかハッキリ覚えているようだ。だから内容については間違いないだろう。つまり、 どこのトンネルかわからないが「このあたりのトンネルで通行止めがあり旧道に迂回」した事がある 、というわけだ。

 この母の思い出は、おそらく二代目大森隧道の崩落事故だろう。迂回先は初代大森隧道と思われる。
(ただし、母の思い出が一致するからといって、それが父の最後の場所と一致するとは限らない。あくまで母の記憶上とヤマ勘である。

このへんの情報からして、どうにも 「父のラストは二代目大森隧道の高知県側坑口付近」ではないか と推測される。

現地調査データ

というわけで、現調用の地理データをまとめておく。

それから、高知市内のちょっと面白い大正ものの隧道も二つばかりチェックしておこう。

まぁ、予定は未定。まだ行けるかどうかすらわからないのだけど。遅くなれば物理的に行けなくなるしね。

[寒風山隧道分岐点] 高知側からだと右に入る 高知県吾川郡いの町桑瀬 <http://maps.google.co.jp/maps?q=33.795504,133.289051&num=1&sll=33.495007,133.566746&sspn=0.002854,0.006899&gl=jp&ie=UTF8&ll=33.795554,133.305101&spn=0.022968,0.055189&z=14>

[大森隧道分岐点] ふたつ分岐があるが間違えるな。国道194号線 <http://maps.google.co.jp/maps?q=33.688007,133.327074&num=1&sll=33.795554,133.288708&sspn=0.022968,0.087891&gl=jp&ie=UTF8&ll=33.687925,133.335443&spn=0.011498,0.027595&z=15>

おまけ調査データ

[孕隧道] 高知県高知市横浜1213 孕東の奥。ここはたぶん昔通っていてる <http://maps.google.co.jp/maps?q=33.530065,133.560785&num=1&sll=33.530321,133.561073&sspn=0.00072,0.001725&gl=jp&ie=UTF8&ll=33.530212,133.560791&spn=0.00072,0.001725&z=19&iwloc=lyrftr:starred_items:101907768979563891003:,33.530085*,133.560582,33.530019,133.560791>

[中坂隧道] 浦戸大橋の袂。高知県高知市浦戸594。近くに行った時、親父が「めっちゃ狭いトンネルがある。オート三輪でもギリギリ」と言った記憶がある。おぼろげだが間違いないだろう。 <http://maps.google.co.jp/maps?q=33.495046,133.564716&num=1&sll=33.495007,133.564696&sspn=0.002854,0.010986&gl=jp&ie=UTF8&ll=33.495007,133.566746&spn=0.002854,0.006899&z=17>