正丸峠とその周辺の舗装林道群
国道(以下、R)299を東京方面から走っていると、正丸トンネルというのを走る事になる。このトンネル、前後に旧道らしいのがおもむろに見えているのだけど、なんとなく大変そうなので別の機会に、と思っていた。
そして今日、2010年8月7日。帰省間近の装備テストをかねて、プチツーで乗り込んでみた。
八王子→R411→(都道か県道まとめて以降K)53→吹上トンネル→正丸峠分岐→正丸峠→狩場坂峠方面へ→右折、顔振峠に向かう→下界へ。R299→八王子
T's Guitar BU-100(黒澤楽器仕様だと思う。たぶん)
今回は帰省の予行練習なので、着替え類などを除けばすべての荷物を持っている。ノートパソコン、GPS対応携帯、ツーリングマップ、工具類と空気入れ、カッパ、ウクレレである。
今回、ギタレレに変わって ウクレレ(T's Guitar BU-100) が加わっている。ギタレレに比べると圧倒的に小さいが、価格はギタレレ五本分だし、何より初参加という事もありしばし悩んだ。もっとも小さいものなので、Mサイズのメッセンジャーバッグに無造作に地図と一緒に放り込んだが。
なお、楽器はよく持参するが実際に外で演奏する事は実はあまりない。理由は当たり前だが、 運転しながら演奏できない からである。 実際にこれらを演奏するのはフェリー、宿泊時などが圧倒的に多い わけで普段は荷物にしかならない。
ではどうして持参するのか?簡単である。「あっても使うとは限らないが、ないと必ず「ここで○○があれば」と嘆く事になるからである。実際これで過去にリコーダー、トランペット、タカミネのフォークギターを旅先で買ってしまった。実はギタレレも同じ理由で出張時に釧路の楽器店で買ったもの。他の人はどうか知らないが、私にとって楽器を持たないというのはお侍さんが刀を持たないような寂寥感をもたらすのかもしれない。
……いやまぁ、そんなわけでhachikunにとり、 楽器は持たなくてはならないのである。必ず!
八王子からR411に乗り込む。
R411は途中クランクになっている。青梅街道を見つつ走り、右折で都道(以下県道とあわせてK)53に入る。ちょっと左折などして進むと、吹上トンネル。
新吹上トンネルにさしかかるがちょっと待て。右上に向かう側道の向こうには旧隧道が。そう、これが有名な吹上隧道だ。
あいにく車道としての供用は終了しているので、ポリシーに従って通過レポートなどは行わない。だが、廃特有の怖さの薄い、比較的よい隧道だと思う。 (むしろアプローチ道の方が変な季節にいくとちょっと怖いかも)
新吹上トンネル(吹上隧道は自転車と歩行者だけです)を抜けたらすぐ右折延々と旅を続けるとやがていくつかの分岐の後に、R299に降りるか正丸峠にいくかの分岐に出る。もちろん右に向かい峠へ。
正丸峠の茶屋は自販機も何もないが昼間は人がいて食事もできる。ただし内容は推して知るべしだと思う。すみません、コーヒーは飲んだけど食事はしてません。
そのまま峠を走り続けると、ずーっとくだった後にR299の上を一度横切りT字路に。右の広い道にいくとR299に出られるが、左の、 どう見てもアウトっぽい0.6車線くらいのアレすぎる細道 に入る。ここが狩場坂峠への上り口。
アウトっぽい入り口から入ると、これまた細い道がくねくねと続きはじめる。路面も悪い。走り込みたいロードの人なら絶対寄り付かない山道だが、結構有名なようでチャリダーは比較的多い。
(ていうかいつも思うんだけど、厳道峠や鳥居峠もそうだけど、バイクのツーレポなんて見た事ないですね。まぁ確かに、鳥居峠とかあっちではバイクなんてそもそも見た事ないけど、このへんは結構いるんだけどな)
つきあたりのT字路が狩場坂峠です。見晴らしいいですよー XD
狩場坂峠を右に曲がると、尾根道を延々と走る事になります。そして登山道の峠の入り口を随所に見かけたり、謎の喫茶店やレストランの看板も見えるようになります。
どうやらこのへんは、人生のラストを悠々自適に暮らしてるようなジジババがたくさんいそうです。林道だってのにおしゃれな店があったりするのはそのせいでしょう。
峠で友人から電話がきてしゃべる。いつもと変わらない自分にちょっと笑う。まわりは葉ずれの音の他はウグイスとセミの声だけなのに。
XD