人生初ビデオ撮影会

私hachikunは映像記録が大の苦手である。元BCL少年であるため音声記録には抵抗がないが、

地図

千葉県の名所、勝浦と鴨川の間にある「おせんころがし」である。正しくはその近くにある大沢集落の周辺なのであるが。

前回ここを通った時は千葉県沿岸ツーリングであり、集落北にある旧道沿いの隧道を二つばかり見落としていた。これの確保と、デジカメの試験運転が目的であった。

年末から昨日まで色々あったので、今年最初の走りである。

加えて安物とはいえ防水デジカメという味方を得た。実は隧道探して迷っていた時に何度も携帯のバッテリーあがりを経験しており、GPSとカメラ用途を携帯と分けたいと考えていたのだ。GPSはよくわからないので未だ探している最中だが、カメラの方は都内で何とか安価に仕入れる事ができた。

タイヤも未だ新しい。今年はじめてなのだから当然か。

さあ、逝こう。

出発

実は寒いのは大の苦手である。従って冬季の現在は夜明けと共に出発した。遠くへは行けないし若干道路も混むが致し方ない。それでも「午前中にミッションコンプリートして夕刻混雑までに帰る」という基本戦略は意地でも維持したいと考えている。なるべく、であるが。

今回は湾岸道路を使わないようにしようと……したのだが見事に失敗、結局湾岸道路に救われた。まぁ湾岸スキルが少しだけ上がっていたのでそれに救われたという事で。R16~R357~R297で大多喜をめざした。途中で国道から外れて「おせんころがし」の近くに出る事までは決めていたが県道番号などは覚えてないので、大多喜まで出たところで休憩がてら確認する事にする。

R465をやり過ごした後。まだ寒い

写真は『道の駅たけゆらの里おおたき』である。ここでルートを探し、県道82号で南西に入り、さらにその途中で県道177号に分岐、興津に出る事で決定した。

三桁県道なんていうと爆走好きの人は首をふるだろうし、険道や地方同好きならアンテナをピクッとさせるだろう。この県道177号は険道好きにとっては「これからいいとこ行くんだ」と予感させるような田舎道でお奨めであるが、荒れているというほどではない。けど田舎っぽさは全開で、元藁葺きや茅葺きと思われる古い民家も大量に見受けられる。素晴らしいロケーションである。

なお、当然ながら快走路ではない。個人的には、千葉県で快走したいならばならば東京湾沿い、しかも木更津以北から外れない事を強くお奨めする。他にもいい道はあるんだけど、接続が悪すぎて昼間は必ず迂回路なしの渋滞にどこかでやられてしまうだろう。

また冬季とはいえ太平洋沿いまで出るとさすがに暖かい。しかし逆にいうと海辺に出るまでは最悪といっていい。いかに千葉県といえども県境付近の朝は普通に零度か氷点下だったし、道端は霜が降りまくって真っ白なので、その点も要注意である。

隧道#1

大沢入り口にきた。前回はそのまま海沿いの旧道に入ったのだけど、今回は山の方に行く。

「おせんころがし」の状況を知る諸賢はご存知のとおり、このあたりは千葉県といえども地盤が普通に崩壊する。よってあちこちに補修やロックシェードが存在する。これは千葉県全域で言える事なんだが、いかに隧道の楽園といえども、千葉県の地盤の全てがそうかというと勿論そうではないという事だろう。

さて一本目だ。

んむ、普通に無印。

四国にこれがあれば戦前の隧道に多い形なんだけど、関東地方では昭和30年代の補修でもこの形になっている事がある。だから形状から推定はできないが、しかし高度成長より前からあった隧道であろうとは思う。

やたらと丁寧に巻かれてます。

地盤が弱いのだろうと推測します。

当たり前だけど、トンネルなんて作るのは難所が多い。当然つぶれた場合のダメージも大きいのです。ここでケチると高知県の旧大森隧道みたいに開通直後に落盤しちゃう危険もあるので、きっちりやるのは正しいと思います。

隧道#2

とりあえず通過。ひとがいるので何食わぬ面でそのまま進み、二本目に。

こちらは銘がある。

うむ?こっちは綺麗だな。

『大沢第1トンネル』

 この銘板入れ直してるでしょう?元々は『大沢第一隧道』だったんでは? ^^;

 いや、名称なんてどちらでもいいですが。個人的には『トンネル』よりも『隧道(ずいどう)』の方が好きですけどね。

通り抜けて振り返る。

一本目を振り返る。

ご覧のように家だらけです。人もいました。なんかチラチラ見られてたような ^^; いや怪しくないですから ^^;

二本目を通過して振り返る。

 やはり綺麗だ。個人的にはそそらないが快適ではある。

おや、こっち側はひらがなで銘が。

昭和56年7月ってあるけど、これは改装なんじゃないかなぁ。理由?簡単です。 坑内照明に蛍光灯使ってるような隧道がそんな新しいなんて思えないから です。

うむ、あとで調べてみよう。たぶんネットにデータがあるはずだ。

撮影ターイム#1 XD

さて本日のメインイベント、人生初ムービー体験である XD

880円で買ってきた安物雲台をCLのハンドルにセット、走ってみた。

(動画です。場所はおせんころがし旧道です) かなり失敗 orz

AVIとかでないのは、すみませんちょっと問題ありました。設定ミスでハイビジョン動画みたいになっちまいまして、うちの最強PCでも再生困難になっていたのです orz そんなわけで手持ちのツールで小さくしたのですが、OGV動画にしかできなかったのです。OGVは多くのデスクトップで再生できるライセンスフリーのビデオ規格ですが、Windowsパソコンでは別途プレイヤーかコーデックを入手しないと再生できないと思われます。

しかし、別途ゲットしてまで見るようなものではないと思います ^^;

GNOMEデスクトップの方(Debian、Ubuntu Linux、OpenSolarisその他多数)の方ならば標準で再生できるでしょう。

撮影ターイム#2 XD

安房天津から県道81号(清澄養老ライン)で山中に入る。この道は盛んに工事してますが、かなり雰囲気のいい険道なのでお奨めです。いい感じに巡る山中路は、大型車どころか33ナンバーの車ですら場所によっては危険なほどに狭いです。

国道465号とぶつかったら左折。いつぞやの四町作第一隧道を目指します。わりと近いです。

第一隧道までのアプローチ これも失敗。ちと左過ぎた

第一隧道 撮り直し。まずまずかな

ムービー用途はメインでなくおまけですが、「ちゃんとしたクランプ雲台買うかな」とは思いました。秩父の方が普通に走れる季節になる前に ^^

ちなみにノーマルのCLの音はこんな感じです。なんかカブくせえ音ですが立派に400です XD

さて、

帰ろう

さて帰るか。

ちなみにこの標識、ちょっと抜けている。この私がいる道も国道410号なので、 三叉路の道路は全て国道410号 でなくてはならないはずである。

だけど、それだと迷うのである。埼玉に「十字路の全ての分岐が国道299号」というのを真面目に書いてる看板があるのだけど、はっきりいって見た瞬間にパニックを起こすのでやめてほしい ^^;

標識はあくまで車をよりよく流すためのものだ。真っ正直にやるよりも利便性を考えれば、現在も国道とはいえ 通過推奨のバイパスのみ示してあとは国道表記しない というのは正しい表記なんだと思う。だから、これはこれで正しいのだ。

帰還ルート

前は久留里で県道に入り木更津の方にいったが、同じではつまらないのでそのまま国道410号を走る。途中、房総横断道路(R409)と交差するが、そのまま久留里街道を直進。ここからは県道24号になる。

( 街道名と行政上の道路区分は別のようです。要注意 )

県道24号で千葉方面までひた走り、最後にギリギリのところで国道16号→湾岸道路に接続。さらに国道14号に入り、100円払って京葉道路で橋を渡り、すぐに下に降りて(そのままいくと首都高)浅草橋・神保町・九段下ルートで帰宅の途についた。

うむ、こちらも悪くないな。次はこちらのルート固定をしてみよう。

(おわり)