東京都23区唯一の山岳隧道、愛宕隧道。虎ノ門や国会議事堂にも近い現代日本の都のど真ん中にあるその不思議な隧道。今回はそれを探訪しました。
本隧道を語るにはまず、関東大震災まで遡る事になります。
未曾有の破壊がもたらされた帝都・東京。その復興のために様々な努力が続けられましたが、そうした復興事業のひとつとして『愛宕山に隧道を通す』というものがあったようです。
標高わずか26m。しかし都心のど真ん中とはいえ『残された島』のようにそれは存在しました。NHK東京放送局をはじめいくつかの建物が既にあったので開削して掘割にしてしまう事はできず「上を生かしたまま下を掘る」という特別な工事もそこでは行われ、ついには立派な隧道が完成したのです。昭和五年の事です。
後に、平成15年に綺麗に再改装も行われました。愛宕隧道は今も、日本のど真ん中にしずかに佇んでいるのです。
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こんなところにバイクできても止める場所があるとは思えず、さりとて満員電車は勘弁。というわけで朝の始発数本めくらいの電車でやってきました、都営三田線は御成門駅。てろてろと降りましたら折しも雨。しかもまだ暗い。
はっきりいって私は電車と都内は苦手です。しかも朝の五時だってのに三田線は「げ、座るところないかも」ってくらい混んでまして「あんたら、こんな朝早くからどこいくのよバッカじゃねえの?」とためいきをついてみたり。それを言うなら、たかがトンネル一本のために始発電車で初冬の雨の東京をうろうろしてる私の方がよっぽど変でバッカじゃねえのなんですが、もちろんこういう時に自分の姿とは見えないものなのですね。人間とは都合のいい生き物なのです。
さてさて、ここぞという角で左に曲がりましょうぞ。
ねえほら、東京タワーだって「おまえみたいな変な田舎者は見た事ない」ってほら、
なかなかよかった。こういうのもたまには悪くないですね XD