Aちゃん(仮称)の話。

 1990年というから、もう15年も前の事になる。

 旅をしていた僕は屈斜路湖のアイヌコタンにテントをはらせて頂いていた。現在は禁止されているが当時はテントをはってもよい事になっており、自己責任で楽しむことがぎりぎり許されていた。

 そんなおり、僕はAちゃん(仮)と出会ったのである。

 長い髪の愛らしい女の子だった。あまり笑わない影も少しあったが、基本的にかわいらしい性格の子だった。どういうわけか僕は懐かれてしまい、ちょっとだけ幸せなひとときを過ごす事ができた。

 時が過ぎ、今も彼女を思い出す。もう随分時が過ぎたし、さすがに結婚しちゃったかなぁ。彼女がクリスマスケーキを気にするとは思えないけど、まわりがほっとかないだろうから。

 遠い日の一幕だった。



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