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少年猫

本件は予告編です。
 
「ちょっと、あんたそれどうしたの?」
「拾った。ねこ」
「猫って、ここ地球じゃないのよ?猫のわけないでしょう?」
「いや、でもだって、なんかミーミー泣いてるし」
「そういう問題じゃなくてね……ふうん」
「?」
「ははぁん、そういう事か。ま、しょうがないかな?」
「なに?」
「なんでもないわ。で、おなか空いてるんじゃない?その子」
「おっと」
 
少女が拾ってきた謎の仔猫は……。
 
「うわー、この子あったまいいねえ。宇宙のねこって賢いんだ」
「いや、だからそれは猫じゃなくて」
「名前どうしよっかな?」
「……ねこでいいんじゃないの?地球の言葉なんて誰も知らないんだし」
「え〜、安直じゃん」
「安直じゃないわよ。アマルー語のネクォイにも通じるし、ぴったりじゃないの」
「あまるー?ねくぉい?」
「その子はね、アマルーって系列の異星人の子供なのよ。かなり古いタイプだけどね」
「古い?どういうこと?」
「そうね……地球人のメルにわかりやすく言えば、猫に対するリビアヤマネコみたいなものかしら」
「よくわからないけど、もしかして原種ってやつか?」
「そうよ」
「へぇ……」
「ネクォイっていうのはアマルーの古い言葉でね、幸せを呼び寄せる者って意味なのよ。戦災孤児とかによくある名かな」
「縁起でもないなぁ」
「メルの感覚ではそうでしょうね。彼らにはいい名なのよ?過酷なとこから生還した子は幸運を呼ぶんだってさ」
「ふむ」
 
さて、この猫(いや、猫じゃないのだが)は何者なのか?謎は深まる。
 
「黒き王は失われたんじゃないわ、単に遊びにいっちゃってるだけよ。だって猫だもの」
「──は?」
 
近日公開!……しないかも ^^;



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