Mozcをsqueezeで

 Google日本語入力のオープンソースパッケージ(Mozc(もずく))は結構よくできてると思う。Ubuntuでも10.10から使えるようになっているが、Debianでは2010/10現在、ソースから入れるしかない。

 だが、 sidには入っている(おお!!) ので、ちょっと借りてこよう。

手順

 まぁ簡単に言うと、sidのソースパッケージをもらってきてビルドします。ただ現時点ではひとつだけ注意点があります。

  アップデート関係の挙動が遅くなるようです(Debian squeeze)

 たぶんsid用のパッケージ情報の何かが悪さをしてると思うんだけど、mozc関係をsidからもらってきてsqueezeのマシンに組み込むと、アップデート・マネージャの呼び出しが妙に遅くなりました ^^; 何かのタイムアウトかな。とりあえずちゃんと動いてはいるみたいです。辞書登録もできますし、かな打ちすら可能です。

 なお、本当はわざわざapt-lineを有効にしなくともできます。手順はわかりやすい方を書いています。

sidのapt-lineを有効にする。

 やり方はお任せします。/etc/apt/sources.list をみればだいたいわかるでしょう。うちのはこうなってます。

/etc/apt/sources.list

#deb http://ftp2.jp.debian.org/debian/ sid main contrib non-free
#deb-src http://ftp2.jp.debian.org/debian/ sid main contrib non-free

んで、 aptitude update

作業領域でapt-get sourceします。

$ cd Downloads
$ mkdir Mozc
$ cd Mozc
$ apt-get source mozc

sidのapt-lineを無効にします。

該当箇所を消すかコメントにして、今いちど aptitude update

ビルド、インストールします。

# debuild -uc -us
(make)
# cd ..
# dpkg -i 入れたいパッケージ.deb
#

ちなみにインストールイメージはこんな感じに。

i   ibus-mozc                                             - Mozc engine for IBus - Client of the Mozc input method
i   mozc-server                                           - Server of the Mozc input method
i   mozc-utils-gui                                        - GUI uitilities of the Mozc input method
i   uim-mozc                                              - Mozc engine for uim - Client of the Mozc input method

uim-mozcが含まれているのがいいですね。ibusも試してるけど、どっちも悪くないですよ。