Mutt + msmtpでSMTP認証

はじめに
muttとは
msmtpとは
インストール
muttのインストール
msmtpのインストール
具体的な設定
$HOME/.msmtprc
$HOME/.muttrc

はじめに

 実は、サーバ移行していて ちょっとしたミス から旧環境を吹き飛ばしてしまった……。

 旧サーバは貰い物の1999年製NEC ValueStarであった。長い長い間我が家のファイルサーバを勤め上げてくれたおかげで、あれにしか入ってないデータが山のようにあり、超涙目であった orz

 とはいえ覆水<ふくすい>](ぼん)に[返(かえ)らずという言葉のとおり、おそらくそれはもう戻らない。生き残りの全てのマシンから残存コンテンツをかき集めた私は、即座に可能な限りのサルベージとコンテンツ復活に乗り出したのだった。

 で、その中にmuttまわりがあった。

muttとは

 まぁ説明の必要もないでしょう。古い、しかし今もなお現役の傑作<ちょっとだけマシな>][MUA(わんこ)です。

 かつてはメール送信関係の機能がなかったのですが近年実装されています。

msmtpとは

  「立派なMTAを入れるほどではないが、メール送信プログラムが欲しい環境」に適合した小さなメール送信システム です。sendmailの代わりに呼び出して使います。小さいとはいえ、SSLやTLSを利用したSMTP認証にも対応するなど、必要なものはみんな揃ってます。

インストール

 マシンがDebianなので、以下だけでOK。

muttのインストール

$ sudo aptitude install mutt

msmtpのインストール

$ sudo aptitude install msmtp

具体的な設定

 では、これを使ってGMail利用で設定してみましょう。

$HOME/.msmtprc

 以下のようにしてください。mail@addressと書いているのは実際のGMailのアドレスです。

account hachikun
host smtp.gmail.com
port 587
user mail@address
password *********
from mail@address
tls on
tls_starttls on
tls_certcheck off
auth on
logfile ~/.msmtp.log

$HOME/.muttrc

 上のmsmtp設定を呼び出すには、以下のようにしてください。

set sendmail="/usr/bin/msmtp -a hachikun"

 $HOME/.msmtprc の方で、account でつけた名前をここで呼び出すようにします。

あとは、普通にmuttを使って普通にメールを送信してください。送った場合のヘッダは以下のようになります(凡例・2009/12/11現在。Debian lenny)

Return-Path: <yakumo.murakami@gmail.com>
Received: from localhost (*************** [***.***.***.***])
        by mx.google.com with ESMTPS id 36sm702460yxh.67.2009.12.10.20.03.32
        (version=TLSv1/SSLv3 cipher=RC4-MD5);
        Thu, 10 Dec 2009 20:03:33 -0800 (PST)
Date: Fri, 11 Dec 2009 13:03:36 +0900
From: ********** <***************@gmail.com>
To: ****************@gmail.com
Subject: [WebForm] TEST
Message-ID: <20091211040336.GB14348@*********>
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Disposition: inline
User-Agent: Mutt/1.5.18 (2008-05-17)

 うむ、ばっちりだ :D