本計画は既に発動しています。
突然ですがhachikunは歌が好きです。昔は自分で歌作ってへたくそなギターで弾いてたくらい好きです。
が、最近やたらと高い声の歌が多い。そのままのキーで歌えない。むー。
ボイスチェンジャー?いいんだけどやっぱり生声がいいですよね。
ボーカロイド?いや、あれは凄いと思うけど、自分の喉で歌いたいんですよぉ orz
そんなわけで「じゃあ何とかしよう」という話になったわけです。
計画の発動は2010年のGW。つまり、既に2010/05/30現在、第一期の活動が進行中です。
まず音域の分析をしました。
はっきりいって20代の頃より断然衰えています。
穴蔵の鯖屋暮らしで声まで衰えたか。お話にならない。何しろ、地声、ミドル、ファルセットと全部使っているにも関わらず、わずか2オクターヴちょっとしか出ない!しかも実用になるのは2オクターヴ割ってる!昔歌えてた歌がいくつかダメ!
というわけでデータにしてみた。
記憶がもう曖昧なので、かなり適当です。下からいってます。
声タイプ | 音域 | コメント |
---|---|---|
地声(チェスト) | 約1オクターヴ | ここより上は喉が自動的にミックスを入れている |
ミックス | 約1オクターヴ | 自動切り替えだが、アップ時はいいがダウン時は不安定。一部カブっている |
裏声(ファルセット) | 約半オクターヴ(あまり使わない) | ファルセット単体ではほとんど使用しない。自動切り替えだが非常に不安定で、大抵は音域が足りない時に一瞬ごまかす用。 |
※ | 曲目 |
---|---|
音域の上限曲(参考) | メモリーグラス(堀江純)、みあげてごらん夜の星を(坂本九) |
音域の下限曲(参考) | ブランデーグラス(石原裕次郎) |
参考曲。ダジャレかいと言われそうですが、実際にこれが目安になっていました。メモリーグラスはミドルボイスも駆使したギリギリ限界で、体調が悪いと出なくなっていました。裏声を基本的に使わないですし、まぁこんなものでしょう。
しかし音域狭すぎ(泣)。本当に元合唱部(助っ人だけど^^;)か?
ただ、20代までの私はやたらと低い声にこだわってました。渋い声が好きだったんですよ。中学時代いやそれ以前から、渋い男声の歌が本当に好きでした。
でもそれ、無理してたんですよ。好き嫌いはともかく「歌う」には向いてないのに、無理して低い声で歌ってた。
しかし30代になってとうとう「こういう声は私には似合わないらしい…」と認めました、ええ。ずっと現実を認められなかったんですよ。
それから180度方向転換して今に至ります。
今日のお昼の時点です。全部いっぱいいっぱいだと約3オクターヴです。ただし地声を使わないので実際には2オクターヴないでしょう。
あまりにも裏声が使い物にならないので「だったら全部裏声にしてやらぁ」と特別メニュー実施中です。ゆえに「はい?」と言われそうなほどの構成になってますが気にしないでください。
声タイプ | 音域 | コメント |
---|---|---|
地声(チェスト) | 約1オクターヴ弱 | 現在全く使っていない |
ミックス | 約1オクターヴ半 | 下の方が地声エリアにだいぶめり込んでいる。裏声の変化にあわせて境界が曖昧になっている。 |
裏声(ファルセット) | 約1オクターヴ強 | 裏声専門トレーニング中 。音域急速拡大中 |
※ | 曲目 |
---|---|
音域の上限曲(参考) | Danny Boy、碧い瞳のエリス(1オクターヴ上げ)、アイモ〜鳥の人、トエト他 |
音域の下限曲(参考) | 碧い瞳のエリス、夕焼けリンゴ(谷山浩子) |
すみません、男が歌うとは思えない曲目ですが、裏声ベースだとこうなります。小学校時代の校歌だってそのまま歌えます。アイモだって、ちゃんとランカ・リーと同じ高さで歌います。大丈夫、大抵の男性はファルセット使えばこの高さはOKです。だってアイモって、たぶん『もののけ姫』より低いですよ?いやマジで。
はっきりいって上限や下限は「練習曲」なので「出るだけ」です。しかし夕焼けリンゴはそろそろクリアかな。一番上の音が少しひっかかりますが。音域の狭い唱歌などでゆったりと練習した後、これらの歌に移るという方式です。今はまだ声が優先なので、一音一音きっちり発音するほうが優先です。すなわち、歌の形はほとんど成していません。
クリア条件は、ギターを抱えて裏声で歌える事。
今日試したけど、唱歌とかじゃないとまだ全然無理ですね。ギターか歌かどちらかの制御がダメになります。まだ頭でやってる、という事なんでしょう。
ま、夏までにはもう少しマシになるんじゃないかなぁ。年内には、ひとカラで二時間ぶっ飛ばせるくらいにはしたいのですが。
2010/05/30現在の問題点と対策
項目 | 対応 |
---|---|
オカマ声がキモい | 仕様ですと最初書いたけど、どうも違うようです。声を安定化して透明度を上げると印象がガラリと変わってくるようです(実際、訓練した裏声を使ってる歌手は数多いけど「あ、これ裏声」ってあなた気づきます?そういう事です)。したがって、これはフェーズ1終了後にもう一度考えます。 |
サビの最上部が出ない事がある(夕焼けリンゴやトエト等) | 非常に出にくいが発声できないわけではない。少々強引だがパーンと響かせるか口内だともう少し出るので、これで鍛えて音域を広げる。 |
音程が安定しない | 低い声を重点的に、とにかくたくさん歌う。 |
地声がつながらず置いてけぼり | 現在は無視していい。フェーズ2でシームレス切り替えをやる。 |
下限近くの声がヅカ状態 | 仕様です。 |
女声したいのだが | これはこれで大変面白そうなんだが、そういう応用編は後回しですな。 |
すげえ疲れる…orz | ひたすら鍛えるしかねえ。がんばろう |
既に下の方ではミックスと少し混じって制御しやすくなっている。スタッカートやスラーも可能になってきている。ミックス同様の制御のしやすさを裏声全域で獲得する方向でいきたい。
いわゆるオカマ声の問題。
お遊びで裏声を出すと、あのオカマ声になる。だが 裏声は構造上男性成分が弱い(男声を作る部分を振動させないから)だけであり、本来は中性的な声になる もの。実際に裏声鍛えてみてわかったんですが、あの『もののけ姫』のカウンターテナーとしての裏声は、裏声を使えば誰でも出るものではない。むしろ裏声を鍛えるともっと透明で中性的な声になっていくようで、もののけ姫のあれはおそらく声楽における「カウンターテナー本来の出し方」なのでしょう。つまり、うまい言葉がないですが、オペラとかの発声法ですね。
とはいえ、こちとらカウンターテナー歌手になりたいわけじゃないので、あの「いかにも」な音質は使いたくない。むしろ透明化ウエルカムで進行していってます。
実際にやっている方法。
ん〜、基本的に中学時代にやった合唱の練習と同じです。ここで私の素人文を読むより、そこらのボイトレ本のほうがおすすめです。
ただし以下には注意しています。
基本的に「喉」は楽器です。月から年単位で鍛える予定です。
『Danny Boy(リンク先はyoutube)』『トエト』をクリア。
リンク先のDanny Boyはケルトの女性とかかれていますが何者かは不明です。しかし非常に美しい声だ。
『アイモ〜鳥の人』『magnet』『ブラック★ロックシューター』を原曲キーでクリア。
magnetやブラック★ロックシューターはネット起源のいわゆるミク曲です。ただしmagnetはペアで歌う事が多い少々エロティックな歌で、少なくとも両声類になってないとクリアは難しいでしょう。
『Last Night, Good Night(リンク先はニコニコ動画)』『つきうさぎ』を原曲キーでクリア。
(このリンク先でソプラノ歌手ばりの超高音で歌っているのは驚くべき事に男性です。裏声(この人の声は女声とされているが、声質からいって裏声ベースだと思う)を鍛えるとこうなる、という究極例のひとつです)
『セーラースターソング』を原曲キーでクリア。
この頃はもうセラムンなんて見てなかったんだけど、なぜか知ってるこの歌。かなりキーが高いうえに、華々しく歌わなくちゃいけないから相当厳しいと思われる。
現在ステージ1実行中。細部は随時。何年かかるかわからないが、たゆまず進行の予定 XD
上から下まで音を安定させ、裏声特有のキモいふわふわ感をなくす。また基本的な持久力もつける。
クリア基準: 最低3オクターヴを使い、ひとカラで二時間歌いまくれる事。
安定化させた音を、以前のように地声やミックスとシームレスに再結合する。
また、声質を均質に近づけたり改善を試みる。また(可能なら)子供や女性・老人の声も試してみる。
クリア基準: クリスタル・キング『大都会』を普通に歌える事(別の音域広い曲でもOK)。また、可能なら子供や女性・老人声での課題曲を用意してこれをクリアする。
可能なら、(初音)ミク曲(かなり高い曲が多い)をいくつかクリアする。
最後に、これらを動画投稿サイトに匿名でアップする。特に女性の声に挑戦したならば、女声のサンプルとしてその時点まで行ったすべての情報とともにネットに還元する。(今回のボイトレでだいぶ参考にさせてもらっているので)
4オクターヴ以上の声域、多声類など、ここまで辿り着けたらどんどん試したい。
クリア基準: ここクリアしたら声優になれますって ^^; まじで。
いわゆる女声の話。
たぶん「なんで裏声?」って人がいると思うんですが、誤解のないように書けば、裏声って声楽にはほとんど必須の技能です。そこいらへんを理解せず「まさか変な趣味が…」とか思っちゃう奴はとりあえず帰れ。うちのチンケなサイトなんか読まなくていい。
裏声が全く使えない場合、まず本格的な合唱は全くできないです。地声だけで合唱するケースはあまりないでしょう。子供むけから大人の声楽まで、ミックスというかヘッドボイスは必ずどこかで登場します)。あと、裏声のさらに上にあるホイッスルボイスですが、オペラとかでも使うのかもしれないけど、そもそもロックとかでもこれらの発声はガンガン使われてるんですよね。ごくごく普通のポップスだって、いわゆるイケメン声はミックスボイスが圧倒的。女声のよく伸びる歌声もミックスが多い。アニメ声なんかもミックスや裏声なしでは成立しない。
そんなわけで、別に裏声が変な趣味というわけではねえです。そこんとこご理解のほどを……ってまぁ、理解してくれなくても別にかまわないけどさ、私の視界には入ってこないでくださいね。
さて、それはそれとして、女声の話。
まず最初に言いますが、女声と裏声とは違うものです。しかしいろいろ拝見したところ、いわゆる裏声指南では女声は欠かさず出てきます。これってどうやら、喉を鍛えるのに裏声やミックスが必要という事らしい。特に、そもそも女声トークなんか興味なくて(私も興味ないな…トークはちょっと^^;)歌一本槍の人だと、裏声かミックスベースで女声を作る事が多いからのようです。理由は簡単で、小技を駆使するより結局それが一番ニュートラルで制御しやすいからだと思います。そしてそれを示唆するように、元々声変わりしてないとか地声が高いというケースを除けば、女声使いの人はトークと歌唱にはっきり分かれます。つまり「しゃべれるけど歌えない」か「歌えるけどしゃべれない」の2択なんですね。もちろん例外的に両方こなせる人もいるようですが、それは稀少。原理的に小さな声しか出ない発声法もありますし、通常はどちらかを選ぶという事なのでしょう。
で、私自身のトレーニングの件。
はっきり言うと裏声のトレーニングなんてはじめてだし先生についてるわけじゃないのです。だから、声として鍛える方向がこれで正しいのはわかるけど、最終的にどういう声質に落ち着くのかは自分でもわかりません。このまま中性的に伸びていく可能性が高いと踏んでいますが、まかり間違って女声になったり、和田アキ子声になったり、あるいは結局カウンターテナー、つまりもののけ姫的な声に向かうのかもしれない。ここは自分でもよくわかりません。
しかしまぁ、どうなるか見てみようという好奇心もあったりします。ニュートラルに中性的になればそこからどんどん派生して色々やりたいし、他の場合でも楽しみは無限にある。
どれにしろ今から楽しみです。
さ、がんばろう XD