IIS上でASP.NETが動かない

.NETを使うと同じものがLinuxでもWindowsでも動く。噂には聞いていたのだけど、実際にやってみると本当によく動くのに驚かされる。

で、じゃあメールフォームを使って自分のページに組み込もうとしたのだが、なんと笑える事態に陥った。Linux上ではmonoであっさりテストページが動いたにも関わらず、本来さっくり動くべきIISの方で「サーバーアプリケーションは使用できません」とか笑える事を言われてハマってしまったのである。

そもそもこの作業はWindows+αという名目でやっているのでこっちが動かないのはさすがに本末転倒だ。やれやれと思いつつもぐぐるんだが……情報がない。あっても「一度VS2008をアンインストールして…」みたいな、なんの役にもたたねえゴミ記事ばかり。

誰だ? Windowsは使いやすいし情報も多々あるとか吠えてる の。ほら吹いてんじゃねえよっての!やれやれ。

んでまぁ結局たどり着いたのは、aspnet_regiis.exe って コマンドラインツール を使う方法ね。えっと、 Windowsって全部GUIでさくさく動くんちゃうの? ま、いっか。これにしてもパス張られてる場所なんかに置いてなくて「これがどこにあるか」を探さなくちゃならないってオチまでつくんですが。

んで、aspnet_regiis.exeを使う。各バージョンごとに違うディレクトリにあるので間違えるなよー。

んで最後に再起動。お、動いたな :)


一応弁護しておくと、Windows側もクライアント描画に関しては優れてると思う。

.NETが重いとよく言われるけどこれは間違いで、.NETが本来の「彼らが真っ当に実装した」Windowsの速度なんだと思う。ただそれでは使えないから、泥臭くても抽象化をせずゴリゴリ描画してみたり、信頼性を少し犠牲にしてでも即応性を稼いだり、そういう地道な作戦でWindowsはローカルの描画性能やレスポンスを上げつづけてきた。

LinuxやMacの描画がWindowsより重いのは、OSとしての考え方の違いからとも言える。

言うまでもないが、LinuxにはWindowsのもつ描画性能を追いかけてほしいと思う。OSとして決して重くないのにGUI性能などが悪い印象を与えてしまっている。13年使っているファンとしては少し寂しいものがある。

そして、Windowsには「場当たりをやめた、すっきりした、そして堅いシステム構造」をもっと追いかけてほしいものだ。そうすればきっと、MS-DOSを越えるロングランOSとして生き残れるだろうから。

いや、今でも生き残れるけど、このままではシェア低下は避けられないと思うのよ。実際わたしがそうだ。今回ちょっと触れたけど、やっぱり自分のPCとしてはWindowsは二番手だ。あればおもしろいかもしれないが、日常道具として必須のものではない。