先方のサイトさんには画像もあった。強烈さも懐かしい。
直接画像リンクするのもなんなので、ローカルにいただいてきてます。おもしろいのでリンク先の方でぜひ本文も!
参考リンクになっているページからは、当時わたしのページにもリンクされていました.私のは『 R inux』だったかなぁ。懐かしいなぁ。「萌える」「なんか不気味」というのは当時のLinux tuxに関するコメントそのものでもあり、思いっきり風刺。
うちのページの方はもうないんだけど、WebArchiveでもらってきた記事を元に復元してみる。
なかなか笑えるのでアーカイブから久々に拾い読みしてみた。以下はWebArchiveからひっぱった2001年の本ページの記事。
りなっくす(Rinux)とは、「真の国際化」Linuxです。Unicodeをも越える究極の国際化環境をユーザに提供します。
世界の文字コード環境は、混乱と混沌のるつぼにある。
これまで何度も、これを是正すべくいくつものプロジェクトが起きた。
中でも最高の成功を収めつつあるのはいわゆる、「Unicode」プロジェクトだが、これはあくまで産業中心・工業中心のセットであるため、人名や地名を記すための文字がなかったり、古い文献を電子化できなかったりと、一般用途、特に文系人の利用には問題を多く残していた。
しかも残念な事に、これに対して警鐘を鳴らさなくてはならない権威ある人々が
この事に対して問題意識を持たなかったため、世界の、特に漢字文化圏の世界では、大きく電子化の分野で世界に遅れてしまい、また重要な古文を無理矢理現代文字にあてたり、いわゆる「わかち書き」を使う事により本来の意味を歪めたり、再利用のできないクズデータを乱造していた。
この事態を一変させたのは、なんとひとりのアイドルタレントだった。
彼女は、とあるTV番組の生トークショーで現在のパソコン事情にふれ、シナリオライターをしている友人が、パソコンは全然漢字が使えないと嘆いていると言い、また知人友人の中に、漢字を正しくパソコンで綴れない事で起きたトラブルの実例をあげ、すっかりヒートしてしまった彼女は最新のWindow$パソコンを指さし、「 こんなのガラクタよ! 」とまで言ってのけたのである。
いかに著名な漢字界の自称・権威が鼻高々に説明しようと、書けないものは書けないわけで、お人形さんの人気アイドルを使って新OSの宣伝をしようと狙っていた某ソフト会社は勿論、それを見ていたあちこちの業界でも、この「事件」は大変な話題になった。
それがきっかけになり、Linuxコミュニティのとある一派が今まで未対応だった、とある文字コード形態の実装を決意し、これをLinuxに組み込む事により、彼女が「書けない!!」と嘆いた漢字が出るようにする作業がスタートした。
そして、その対応の入った新しいディストリビューションは 、彼女(緒方理奈:おがた・りな)の名前の一部をもらい、「Rinux GNU Linux」と呼称されるようになったのである。
ベースは、Slackware 7.xである。採用理由はなまじ日本語化されていず、構造がシンプルである事。
一般のLinux配布と違い、クライアントニーズオンリーに徹している。
具体的には、テキストエディタ・MUA・ブラウザしか持たないもので、
それだけの用途に使うなら、ほぼGUIだけで全てが使用可能である。
性能はイマイチダメだが、テキストライティングに関しては世界有数を目指す。
それ以上の事がしたい時は、Plamo用などを流用・インストールしなくてはならない。
Unicodeや最新のJIS等にも収録されていない文字セットにあまねく対応するため、TRONコードを採用。件の女性が憤慨した、「漢字の不足」がここでは最低限ですむ。
ただ現状では、TEmacs(TRONコード化Emacs:通称「でまかせ」)が実装としてあるのみであり、TEmacsはGNU Emacsベースとはいえ改造点が多いのでelisp等はそのまま動かなかったりする。そのため、w3やmew等のPortが行われており現在、TEmacs仕様のmewがαテストに入っているところである。開発コードは、「スノゥじゃない方(This is not snow)」である。
緒方理奈FC in LinuxUsers: 緒方理奈Fanを中心にした、Linuxユーザークラブ。
美咲Fanなびーとろん倶楽部: 知る人ぞ知る天才シナリオライタ、澤倉美咲のFanClubであり、ライター志望の登竜門とも言われているクラブ。
Rinuxのテスト等に参加。
その他:各多数のコミュニティや有志からの参加あり。(特に文系多し)
当時はTRONコードに心酔していた。今も心酔しているのだけど、ろくな実装がないという現実の前に使う事ができずにいる。つまり絵に描いた餅状態だ。
あのころは若かったんだねぇ T_T
TEmacsなる架空のEmacsが泣かせるなぁ。確かDOS用DEmacs(でまかせ)のパロディなんですよねこれも。「スノゥじゃない方」というのは原作ホワイトアルバムでの理奈シナリオの有名な台詞だ。初期版でこのシーンを見るのは難しかったと思うけど、私は苦労してここを見たのを覚えている。理奈ちゃんの友達のライターというのは同じ作品のヒロインの女性で、無銘ながら評価されているという話も本物の作中設定だったはずだ。また緒方理奈のシナリオはある意味強烈で、生粋のスターというのもこういうのの旗印にしやすい。
まぁ、なるべくしてなったネタなんだろう。
よくよく見ると実状を反映してないのがわかる。mewの作者さんがTRONコード対応に応じるかというと難しそうだし、ここまで改造入ったシステムにPlamoのパッケージが使えるとも思えない。今考えると穴だらけなんだけど「もっともらしいパロディ」に当時は結構満足だったのを覚えている。
実のところ、特定の好事家やファンパワーの力で何かをひっくり返すというのは「ありえない事」ではあるけど過去に実例がないわけでもない。
記事そのものがそういう意味をこめたシャレでもあったのでした。