#author("2022-03-29T18:55:41+09:00","default:yakumo_murakami","yakumo_murakami")
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カレー粉が生まれた理由は「平均的イギリス人には、とても多数のスパイスを扱った料理なんてできないから」だという話。

イギリスのメシマズは有名だが、実はそのメシマズなところがカレー粉誕生の理由になったのを知っているだろうか?

イギリスがインドでカレーと出会い、その味のとりこになり、イギリス式カレーを生み出すにも至ったのだけど、複数のスパイスを組み合わせて作る技術が難解で、一般の人はとても手が出なかった。

そこで「あらかじめ必要なスパイスを専門家が混ぜておき、これを使う」という技法がインド駐在のイギリス人たちの手で開発され、やがて商品化された。これがいわゆる世界最初のカレー粉、クロス・アンド・ブラックウェル社の「C&Bカレーパウダー」である。

* 日本での展開 [#f4f9b711]

日本のカレーは英国のものなので、もちろん英国式のカレー粉が日本へのカレー普及に大きな影響を与えた。~
そして、ゆくゆくは、さらなる簡略化を求めた日本人によりカレールウの発明、そして米国が発明したが失敗したレトルト食品技術と組み合わせた、いわゆるレトルトカレーの開発へとつながっていくのである。

* 各国の情報 [#y0fe0038]

以下は wikipedia情報である ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%B2%89 )

** インド [#sd7d2946]

インドの食品メーカーが、インド人の口にあうカレー粉を製造し、国内外で販売している。

カレー粉の消費量は世界第1位(世界第2位は日本)という。カレー粉の原型になったのはインドの「マサラ」であるともされるが、マサラはそれぞれの料理人・家庭の主婦が、好みや、店・家の伝統、料理する素材の相性において、それぞれ独自の配合で混合するものである。

したがって既に調合されたスパイスミックスであるカレー粉は、マサラとは別物とみなされる。

一方でカレー粉の影響で、元来のインドのマサラにおいても、既に調合されたものが市販されるようになった。これらはあくまでも簡易的な調味料と認識されており、伝統的なインド料理においては利用されない。

** タイ [#kbd47ff0]

タイ料理のゲーンは海外で「タイカレー」と呼ばれる事が多い料理であるが、インドのいわゆるカレー(カリ)とは関係のない料理であり、唐辛子やレモングラス、ショウガ科の植物などを混合した「 ''ゲーンペースト'' 」と呼ばれる混合調味料を使用する。

ただし、現在では、カレー粉を味付けに用いたゲーン(ゲーン・ガリー)のレシピも存在する。

** フランス [#c53e504e]

19世紀の薬剤師ゴスが「カリ・ゴス」(kari gosse)と名づけた混合調味料を開発、フランス各地のレストランに提供していた歴史がある。全盛期の1930年代にはベルギーやモロッコにも輸出されたが、第二次世界大戦中に工場のあるブルターニュは焦土と化し、今はごく小規模な工場から各レストランに送られるのみとなっている。

** 香港 [#ee7ee946]

イギリスの植民地であった香港では、カレー粉(広東語で「架喱粉(ガーレイファン)」)を使った、「架喱飯」(カレーライス)、「架喱魚蛋」(つみれのカレー煮)、「架喱牛腩麺」(牛肉カレー麺)、「星洲炒米粉」(カレー焼きビーフン)などが茶餐庁とよばれる軽食堂や屋台などで食べられる。イギリスや日本からの輸入品も売られているが、冠益華記食品廠やスパイス専門店オリジナルのものなど、香港で調合したカレー粉も根強い人気を保っている。また、香港では植物油とカレー粉を配合した「油架喱」というペースト調味料も作られており、ガラス瓶で売られている。香港のカレー粉は近隣のマカオなどでも購入できる。

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